Grant Green - Street of Dreams (1967)

Grant Green - Street of Dreams

 

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 ジャズギタリスト、グラント・グリーンの1964年録音のリーダーアルバム。グラント・グリーンは後期のジャズファンク的な熱量のあるプレイも有名ですが、ここではかなりリラックスしたムードで演奏しています。

 演奏メンバーはヴィブラフォンにボビー・ハッチャーソン、ドラムにエルヴィン・ジョーンズという豪華さ。オルガンのコルトレーン(と呼ばれているらしいが、せやろか?とは思う)ことラリー・ヤングは私の大好きなオルガン奏者で、ジミー・スミスのようなブルージーさは控えめに、ふんわりミステリアスな空気を漂わせるプレイが持ち味です。

 グラント・グリーンは他にもラリー・ヤングといくつかのアルバムを録音しており、オルガン・トリオ編成(オルガン・ギター・ドラム)の『トーキン・アバウト』なども名盤です。オルガン・トリオはベースラインをオルガンが弾くのが独特の温かみを生んで何とも言えない良さがあるんですよね。

 ギター・ヴィブラフォン・オルガンというどちらかというとジャズの世界では脇役な楽器たちが集まって密やかに奏でる音楽、という趣がありとても愛おしいアルバムです。

 毎年暑くなってくると涼し気な雰囲気を求めてCD棚から引っ張り出してくる1枚でもあります。

 

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Grant Green - guitar
Bobby Hutcherson - vibes
Larry Young - organ
Elvin Jones - drums

Label : Blue Note

Producer : Alfred Lion